柔らかい布地のディスプレイ。
柔らかい布地のディスプレイ。 / Credit:復旦大学,Huisheng Peng
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電子布で作られた「着るディスプレイ」が登場 メッセージ送受信や地図表示が衣服で可能に?! (2/2)

2021.03.11 Thursday

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発光繊維と導電性繊維を本当に織った

研究チームは布地のディスプレイについて10年以上研究を続けてきました。

初期のアイデアでは、発可能な時間や表示範囲にかなり制限があり、普通のディスプレイのように使うことは困難でした。

そこで今回研究チームは、縦糸に発光材料でコーティングされた導電性繊維、横糸に透明導電性ポリマー繊維を使って実際に布を織ってしまったのです。

縦糸に発光繊維、横糸に透明導電性繊維を使って布を織った。2つの繊維の交点に電界が作られピンポイントな発光を制御できる。
縦糸に発光繊維、横糸に透明導電性繊維を使って布を織った。2つの繊維の交点に電界が作られピンポイントな発光を制御できる。 / Credit:復旦大学,Huisheng Peng

これにより2つの糸の交点には、電界によって励起される発光ピクセルが形成されます

電極の糸と発光層となる糸が物理的に重なることで、効果的な発光を実現したのです。

使用されているのは、直径0.5ミリメートル未満の発光する繊維状の材料です。

使用されている発光繊維。
使用されている発光繊維。 / Credit:復旦大学,Huisheng Peng

こうした方法によって、今回の研究では長さ6メートル幅25センチメートルの面積を持つ布地に、約50万もの発光点を実現することができたのです。

各発光点間の最小距離は0.8mmで、これはいくつかのアプリケーションにおいて、実用的な解像度の要件を満たすことができます。

実際に布として織られているものなので、柔軟性や通気性もあり、さらに洗濯もできる。

ディスプレイの技術は、さらなる新しいフェーズに突入したようです。

こうしたものが、日常に実装されるようになれば、私たちの暮らしも大きな変化していくことになるかもしれません。

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