使用される脳内ネットワークは作業分野によって異なる
マクノーガン氏の新しい発見には、脳の働き方が大きく関係しています。
通常、脳内の神経ネットワークは、作業の分野によって異なる配線が使用されています。
これはパソコンと周辺機器の接続に例えられるかもしれません。
私たちが仕事中に書類を印刷したい場合、パソコンはプリンターと繋がっており、ここで情報をやり取りしています。
ところが仕事後にはパソコンと大型ディスプレイを繋いで、映画を見ているかもしれません。
同じように、私たちの脳内ネットワークは作業の種類によって瞬時に変更されます。
例えば、何かを見ているときは常に視覚野が働きますが、本を読んでいるときには視覚野だけでなく聴覚野も連動しています。
また本を読んでいるときに手が滑ったとしましょう。私たちの脳内ネットワークは視覚野に運動前野を瞬時に追加して、落下する本を捕まえようとするはずです。
同じように、読み書きと数学で使用される脳内ネットワークも異なっていると考えられます。