新しく発見された昆虫に付けられた名前が特徴的だと話題になっています。
その名も、水生昆虫「レオナルド・ディカプリオ」。
この名前は決してふざけて付けられたものではありません。俳優として活躍するレオナルド・ディカプリオ氏に敬意を払って命名しているのです。
新種の昆虫はが発見されたのは、マレーシアのマリアウ・ペイシン保護地域。市民科学者が集うタクソン探検隊が、この場で初調査を行ったところ地域内にある滝で発見されました。命名は、探検隊のメンバーと地元スタッフが投票を行い、未踏の領域を保護しようと奮闘しているレオナルド・ディカプリオの名前をそのまま付けることになりました。
実は、ディカプリオ氏はハリウッド俳優として数々の映画に出演するだけでなく、環境保護主義者としても活動しています。その活動への熱量は大きく、1998年には生物多様性の保護を目的とした財団、「レオナルド・ディカプリオ財団」を設立するほど。この財団はしばしば、数十億円規模で環境保護団体に寄付しています。これらの活動から、今回の命名に至ったというわけです。
タクソン探検隊の創設者で昆虫学者のイヴァ・ンジュンジックさんは、「この昆虫は小さくて黒く、カリスマ性に欠けてアカデミー賞はもらえないかもしれない。けど、生物多様性の中では誰もがアカデミー賞ものだよ」と語っています。名言です。
このように、有名人の名前を新種の生物に付けることは他にもあります。例えば、新種の蝶の頭が黄白色で頭髪のように見えることから、「ドナルド・トランプ」と名付けられました。
また、ごくごく微小なハエの新種が見つかった際には、発見者がハエの様子を見てアーノルド・シュワルツネッガーを連想したころからその名前が付けられています。
アーノルド・シュワルツネッガーに見えなくもない…?
未来の人々が一風変わった生物種の名前を見た時に、どう感じるのか気になるところです。
via: EurekAlert / translated & text by ヨッシー
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