割と過酷なストレス試験と豪華ビュッフェを使った実験
今回研究チームは行った実験は、拒食症、過食症、健康な人を含む85人の女性被験者を集めて実施されました。
その内容は、抑制や制御能力を診断するテスト、ストレスレベルを上げることを目的としたタスク、そして食べ放題のビュッフェの提供という内容です。
この実験中、被験者はMRIスキャナーで、脳活動を監視されています。
最初のタスクは、キーを押し画面上に映るバーを決められた位置で停止させてもらうというものです。
しかし、この試験の一部は、バーが停止位置より手前で勝手に止まってしまうパターンがあり、キーを押さないように注意する必要があります。
この試験の目的は、行動を抑制する際の脳活動をチェックすることです。
次のタスクは、被験者のストレスレベルを上げることが目的のもので、ランダムなタイミングで軽度の電気ショックを受けながら、暗算テストを受けてもらうというものです。
この実験では最初に研究者から「あまり回答のパフォーマンスが低いと実験データとして使えない」と警告を受けてます。
さらにミスが多いと「貴方のパフォーマンスは平均を下回っていますよ」などとプレッシャーをかけていきます。
その後また、バーを停止させるタスクを実行してもらいます。
6時間の絶食と共にすべてのタスクを終えると、研究者たちは、「好きなだけ食べていいですよ」と被験者に食べ放題のビュッフェを提供しました。
これは実験参加への感謝の意味もあったでしょうが、もちろん実験の一環です。
この一連のタスクは、2日にわたって実施されました。
ただし、暗算テストについては、どちらか1日はストレスをかけないニュートラルテストになっています。
電気ショックはほとんど行わず、プレッシャーもかけません。
これは被験者の半数が、1日目にストレスを与え、半数は2日目にストレスを与えるという方法で実施されました。
では、結果的にこの実験はどうなったのでしょうか?