カフェインを避ける人は、遺伝的にカフェインの悪影響に弱い可能性がある
カフェインを避ける人は、遺伝的にカフェインの悪影響に弱い可能性がある / Credit:depositphotos
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人は血圧の高さによって「無意識にコーヒーを避ける」という研究 (2/2)

2021.04.29 Thursday

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飲みたくないのは遺伝子の警告

今回の研究チームは、英国の大規模な遺伝子研究UK Biobank」のデータを使って、39万人以上の人々の習慣的なコーヒー消費量と、血圧や心拍数のベースラインとを比較しました。

ここでの因果関係の比較には、メンデルのランダム化という解析方法が使用されています。

結果は、コーヒーをあまり飲まない人は、心臓の健康を害している確率が高いことが示されたのです。

その一杯を本当は体が欲しがっていない可能性はないですか?
その一杯を本当は体が欲しがっていない可能性はないですか? / Credit:canva

日本では、国民の3分の1にあたる4300万人近くが高血圧といわれています。そしてほとんどの人は、自分の高血圧に無自覚である場合が多いといいます。

高血圧は脳卒中や心不全、慢性腎臓病など健康状態に対するさまざまな危険因子となります。

体があなたに、余分な一杯のコーヒーを飲まないようにいっているなら、そこにはおそらく理由があります。

あなたの体の声に耳を傾けてください。それはあなたが思っている以上に、あなたの健康に対する重要なサインなのです」

ヒッポネン教授はそのように述べています。

今回の研究は、遺伝的な要因が、思いのほか体の健康状態と強くリンクして、栄養分の摂取に影響していることを示しています。

欲しいときの飲むのはもちろん問題ないでしょうが、気がすすまないのに習慣だからと続けてしまっているものは、コーヒーに限らず注意が必要かもしれません。

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