・重い外傷での死亡率はO型が一番高いことが判明
・O型は他の血液型に比べ、血が固まりにくいため
・日本人以外に適用されるかは不明
血液型占いでなく、医学的なお話です。
東京医科歯科大学研究チームによると、重い怪我で救急搬送されたO型の患者は死亡率が28%にものぼることがわかりました。O型は他の血液型に比べ血が固まりにくい傾向があり、大量出血のリスクが高いとのこと。研究論文は2日、専門誌“ Critical Care”に掲載されています。
https://ccforum.biomedcentral.com/articles/10.1186/s13054-018-2022-0
研究チームは2013年〜2016年にかけて、入院が必要な重いけがで同大学病院など2病院に運ばれた患者901人のデータを分析。死亡率は他の血液型の11%に比べ、O型のみ28%と高い水準であることがわかりました。
過去の研究によると、O型の人は血液中の凝固因子と呼ばれるタンパク質の一種が少なく、血液が固まりにくい傾向があります。他の血液型と死亡率に差がでたのは、これが原因だと考えられています。
ただ今回の研究で分析されたデータは、すべて日本人のもの。この結果が他の人種にも適用されるかについては、さらなる研究が必要です。
O型の人にとっては恐ろしいニュースですが、落ち込む必要はありません。その分、膵臓がんとコレラで死ぬリスクは、他の血液型より低いようです…。とりあえず、怪我にはくれぐれもご注意くださいね。
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/8672
via: eurekalert, ccforum / translated & text by nazology staff
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