カモノハシの進化はマイペースだった
カモノハシはなぜそのような「奇妙な」姿になったのか?
カモノハシは「ゴーイング・マイ・ウェイを貫いていたら、たまたま環境に合っていて、生き残ったラッキー者」だと考えられています。
「現在勝ち組として繁栄している生き物は、力が強い生き物ではなく環境に適応できた生き物」という言葉もありますが、その1つのようです。
孤島で独り勝ち!
また、他の生き物達が魚類らしく、鳥類らしく、哺乳類らしく進化していく中、カモノハシは〇〇類らしくなる道を選びませんでした。
カモノハシが生息する唯一の国「オーストラリア」は孤島であり、周りから新しい生き物が入ってきて攻められることもありません。周りに似た者もいないため、競争相手もいなかったのです。
困っていないから大昔からほぼ姿を変えていないカモノハシですが、
しいていえば、
・歯を失ったこと
・クチバシが上向きになったこと
・体が小さくなったこと
だけは、昔のカモノハシから変わっています。よほど困ったようです。
「科学とはきれいに分類、整理する作業」とも言いますが、少数の例外は無視して認めてしまいます。その代表例が今回のカモノハシとも言えます。
筆者の周りにも、何でも食べ、何でも取り入れて一人勝ちしているような人物がいますが、こっそり「カモノハシくん」というあだ名にしようと思います。