休憩中の脳内では練習内容が超高速再生され上達効果をうんでいた
なぜ上達は休憩中にのみ起こるのでしょうか?
謎を調べるために研究者たちは休憩中の被験者の脳波を調べました。
結果、休憩中の脳内では練習していた「4・1・2・3・4」の入力が、練習中の20倍という超高速で繰り返し再生されていることが判明したのです。
この際、脳内で繰り返されれた練習の再生回数は、練習初期の休憩が最も多く(25回)であり、以降の休憩に比べて2~3倍となっていました。
さらに興味深いことに、脳内の高速再生回数が多い被験者ほど、休憩後の上達度は大きく跳ね上がっていたのです。
また研究者たちは休憩中の高速再生の頻度情報だけを使い、被験者のその後の上達度を予測することにも成功します。
これらの結果は、休憩中に脳内で起きる練習の高速再生が、素早い上達に欠かせない要素であることを示しています。