超高速再生が上達につながるのは記憶の圧縮と統合が起きているから
今回の研究により、新しいスキルの上達に重要な要因が解き明かされました。
休憩中に脳内で起こる練習内容の超高速再生が、技能上達の鍵となっていたのです。
そして上達の個人差は、休憩中に起こる高速再生の回数に依存していました。
また休憩による上達効果は、経験的によく言われる1晩おくものではなく、ほんの「秒」単位で起こることも示されました。
さらに追加の実験から、休憩中の高速再生が行われるのは脳の「感覚運動領域」、「海馬」、「嗅内皮質(きゅうないひしつ)」の3カ所であることも判明します。
研究者たちは、休憩に入ることで、これら3カ所の脳領域が緊密に情報交換を行い、練習内容の圧縮・統合することで、上達効果をうみだしていると結論しました。
もし今後、新しいスキルを学ぶ予定があるのならば、練習の合間になるべく多くの「短い休憩」をとるといいかもしれません。
根性論的な、ぶっ続けの練習よりも大きな効果をうむかもしれません。