片足を失ったヒゲワシ
ミアと名付けられた野性の若いヒゲワシは片足を失いました。
ミアの両親が巣を作るために使用した羊毛繊維が足首に絡み、壊死してしまったのです。
医療チームによって治療されましたが、足首から下は切断しなければいけませんでした。
一時的に命が助かったとはいえ、足がないことはヒゲワシにとって死刑判決を受けたようなものです。
猛禽類が生きていくためには、その足で着陸したり歩いたりしなければいけません。
獲物を捕まえるのにも必須です。
そのため医療チームは、ミアに義足を作ってあげることにしました。
取り外し可能な一般的な義足ではなく、ミアの体に義足を埋め込み、一体化させようとしたのです。
これは世界初の猛禽類への生体工学インプラント手術です。