ヒゲワシ
ヒゲワシ / Credit:Depositphotos
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世界初!猛禽類への生体工学インプラント手術に成功 (2/2)

2021.06.20 Sunday

前ページ片足を失ったヒゲワシ

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生体工学に基づいてヒゲワシに義足を移植する

オッセオインテグレーションで義足を移植
オッセオインテグレーションで義足を移植 / Credit:Sarah Hochgeschurz(University of Veterinary Medicine Vienna)_Avian extremity reconstruction via osseointegrated leg-prosthesis for intuitive embodiment(2021)

医療チームは、「オッセオインテグレーション(英語:Osseointegration)」と呼ばれる骨と金属を一体化させる方法を採用しました。

最初にミアの足の骨に金属製のアンカーを埋め込みます。

時間経過とともに骨がアンカーと結合するため、最終的には完全に一体化します。

次にチームは、黒いゴム製の足を金属棒の先端に装着しました。

義足を装着して地面に立つハゲワシ
義足を装着して地面に立つハゲワシ / Credit:Sarah Hochgeschurz(University of Veterinary Medicine Vienna)_Avian extremity reconstruction via osseointegrated leg-prosthesis for intuitive embodiment(2021)

猛禽類のかぎ爪とはかけ離れた外見ですが、このゴム製の足には高いクッション性能があり、着陸時の負担を軽減できます

また荒い表面が物をつかんだときの摩擦力を向上させ、安定感を高めてくれるとのこと。

さらに足のねじりや損傷を最小限に抑える役割もあるのだとか。

研究チームは「ミアは手術後わずか3週間で歩行を試み、6週間後には十分に義足を利用した」と述べています。

ミアは再び両足を使って着陸したり歩いたりできました。世界初のバイオニックバードになったのです。

現在、ヒゲワシは絶滅の危険に瀕しています。

今回のような生体工学の導入は、種の存続を助けるものとなるかもしれません。

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