おくちを封鎖するとダイエットができる(名案
肥満を解消する手段は、原理的には2つあります。
1つは摂取カロリーを減らすこと、そしてもう1つは摂取した以上のカロリーを消費することです。
そこで今回、ニュージーランドのオタゴ大学の研究者たちは前者、摂取カロリーを減らす方法として画期的とも言える「おくちの封鎖」を考え付きました。
といっても、唇を縫い合わせるわけではありません。
封鎖にあたって使用されたのは強力な磁石です。
この磁石を、歯科矯正に用いるステンレス鋼とロッキングボルトを用いて、被験者たちの上下の奥歯(第一臼歯)に互いに引き付け合うように2mmほどの可動域を設けて固定します。
すると被験者たちは固形物を摂取することも咀嚼することも不可能になります。
栄養補給として許されたのは、水分のほか、低カロリーな流動食(1日あたり1200kcal)のみです。
そして2週間が過ぎました…。
結果、被験者たちは平均して6.36kgの減量に成功します。
これは被験者たちの平均体重(125kg)の約5.1%にあたる数値です。
しかし残念なことに、この数値は、正確な値ではありませんでした。