拷問器具との批判もある
今回の研究により、新たに開発された装置(デンタ・スリムと命名)がダイエットに有効であることが示されました。
一部の違反行為はあったものの、デンタ・スリムは被験者たちが固形物を摂取することを大幅に妨げ、減量の大きな力になったからです。
一方で、いくつかの問題点も存在します。
デンタ・スリムを着用中、被験者たちは口の中に違和感を感じ続けるだけでなく、会話能力も制限された状態にありました。
そのため研究内容を公開すると、ネット上では多くの人々が、デンタ・スリムを拷問器具であると批判しました。
しかし研究者たちは、デンタ・スリムには未来があると信じています。
例えば、いくつかの手術では患者が太り過ぎていると開腹が行えない場合があります。
通常ならば患者は入院しつつ減量して手術にこぎ着けますが、医師に隠れて食べ物を食べてしまうような患者に対しては、打つ手がありません。
そんな時に、デンタ・スリムを使うことができれば、患者の命を救える可能性が高くなるでしょう。