神経シグナルは間葉細胞の翻訳をへて免疫細胞と脂肪細胞に伝達される
なぜ脳は動きのない内臓脂肪に神経を伸ばしているのか?
ナゾを解くため、研究者たちはマウスの性腺周辺の内臓脂肪に存在する物質を網羅的に探索しました。
すると、神経から発せられた信号が間葉細胞を経て免疫細胞(ILC2)の活性を調節し、内臓脂肪の代謝を制御していることが判明します。
この結果は、性腺周辺の内臓脂肪では、神経細胞と免疫細胞は直接会話できないものの、間葉細胞の翻訳を経て連絡し合っていることを示します。
つまり、神経細胞→間葉細胞→免疫細胞→脂肪細胞という一連の流れが示されたことになります。
脳から内臓脂肪に通じる経路が明らかになったことで研究者たちは、将来的には全く新しい脂肪燃焼方法をアンロックできると考えています。