端数価格のデメリット
端数価格は商品そのものを「より安い」と認識させるため、消費者の購買意欲を向上させます。
「1万円」の商品よりも、1万円未満で購入できる「9800円」の商品が好まれるのです。
ところが研究チームによると、端数価格には質や量が向上する「アップグレード商品」の購入をためらわせるデメリット効果がある、と考えられるとのこと。
つまり、以下の値段設定の場合、
- ・「9800円の通常商品」と「1万1800円のアップグレード商品」が並ぶ
- ・「1万円の通常商品」と「1万2000円のアップグレード商品」が並ぶ
よりアップグレード商品が購入されやすいのは、後者だというのです。
この効果を確かめるため、チームはコーヒーやフェイスマスク、ストリーミングサービス、車、アパートなどを対象に、7つの異なる実験を行いました。