年齢別の陰謀論検証
研究グループは中学校の教師たちと協力して、36項目の最初の質問リストを考案しました。
次に英国中の学校に通う若者を対象に、調査テストを実施したのです。
アンケートに回答する参加者は、上のような質問に対して、1(まったくそうは思わない)から7(非常にそう思う)までスケールで回答を求められます。
このテストは、平均スコアが高いほど陰謀論に対する信念が高いことを示しています。
ノーサンブリア大学のダニエル・ジョリー(Daniel Jolley)博士によると、今回の調査結果からは、14歳の年齢で陰謀論への信念がピークになったといいます。
これは日本で、自分の妄想や設定の世界に強く引き込まれる年齢としてネタにされる中二病と一致しており非常に興味深い結果です。
人々が直感的に感じていたことが、科学的に見ても事実だったということを意味しているのでしょう。
また、今回の調査では、パラノイア(他人が自分を批判しているという妄想)と不信感が若者の陰謀論に対する信念と関連しているという最初の証拠を発見したと報告しています。
多感な時期の不安やストレスが、陰謀論への信念を高める要因になっているようです。
現代はソーシャルメディアなどを通じて、若者に誤った知識や考えが広まりやすい環境があるため、この研究には重要な意味があります。
こうした研究が進んでいけば、社会問題はもう少しスムーズに解決されるようになっていくかもしれません。
しかし、陰謀論をこじらせてしまった大人をたくさん見かけると、1度信じてしまった陰謀論から抜け出すことは難しいかもしれないと感じますね。
それが彼らの選択ならば、仕方ないことなのかもしれません。
ラ・ヨダソウ・スティアーナ