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10万人のゲーマーの力をかりて「量子もつれ」を調査、アインシュタインが間違っていたことが示される

2018.05.11 Friday

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Credit:ICFO

全世界を巻き込んだ物理学実験が行われました。

2016年11月30日、全世界約10万人もの人々が“THE BIG BELL TEST”という大規模な物理実験の参加者になりました。このテストは、参加者がオンラインゲームをすることで0と1のビット情報が生成され、それを利用して物理実験を行うというものです。

この実験は、粒子の局所実在性の破れが生じているか検証するベルテストを行うために実施されました。局所実在性とは、「物理的特性は私たちの観測に無関係であり、ある場所で起こった事象が、離れた場所に即座に影響を及ぼすことはない」というものです。ベルテストはこの局所実在性と、私たちが観測することで実験結果に影響を及ぼす実験的観察とを比較しています。

局所実在性の破れが実証されると、アインシュタインの相対論による「ある事象の結果が光の速さよりも速く伝わることはない」という説が崩れることになります。

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Credit:ICFO

今回行われたテストでは、ベルテストが抱える「選択の自由のループホール」という欠陥を補完するために多くの人の力を借りました。この欠陥というのは、ベルテストの測定を行う際に、観測者が測定の設定を行うことで粒子に影響を与えてしまうというものです。そこで使用されたのが、オンラインゲームです。人の自由意志によって選択されたビット情報で、設定を行いました。

実験の結果、統計的に局所実在性の破れが観測されました。研究者のフーガス・リードマットン氏は、「今回の実験は非常に素晴らしく、多くのゲームのプレイヤーが量子物理学の実験に参加し、乱数を作成したことは驚くべきことだ」と述べました。

情報のスピードが光の速さを超えた。量子力学が示す可能性

via: EurekAlert / translated & text by ヨッシー

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https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/1405

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