カエルの泡は卵の保護に役立つさまざまな特性を備えている
トゥンガラガエル(学名:Engystomops pustulosus)など、ある種のカエルのメスは受精・産卵と同時に粘液を分泌します。
そして粘液はカエルの足によってかき混ぜられ、ドーム状の泡になります。
この泡が卵を包むことで、外敵や高温、紫外線、乾燥、有害な細菌から保護してくれるのです。
実際カエルの泡を調査してみると、これらの役割を果たせるよう抗菌作用のあるタンパク質が含まれていました。
また高い耐久性も備えており、1週間以上、泡が崩れません。
しかもカエルの皮膚は非常に敏感なため、泡に含まれる化合物には生体適合性があります。
こうした特性に目を付けた研究チームは、カエルの泡が薬剤投与に役立つか実験しました。