合成泡は脆い
「泡が崩れやすい」という傾向は、洗顔フォームなどの合成された泡でも同じであり、その多くは数分~数時間で崩壊してしまいます。
これまで科学者たちは、より耐久性のある合成泡を求めてきました。
なぜなら崩れない合成泡は、皮膚に塗った際に広範囲へ長く留まり、薬効成分を徐々に浸透させてくれるからです。
こうした耐久性のある泡の作用は、頻繁な薬や包帯の交換で雑菌が侵入する恐れの高い火傷の治療などで役立つ可能性があります。
しかし既存の合成泡は脆く、薬剤を放出できるのは24時間だけです。
さらに患者の皮膚を刺激したりアレルギーを起こしたりするおそれもあります。
そのため薬剤として利用できるより良い媒体が求められてきました。
こうした背景にあって、研究チームはカエルの泡に新たな可能性を見出しました。