古代の霊薬が強力な新薬に生まれ変わる
今回の研究により、冬虫夏草に含まれる薬効成分を改造することで、より効果の高い抗がん剤を開発することに成功しました。
改造によって、冬虫夏草に含まれるコルジセピンは分解されにくくなるだけでなく、がん細胞内部への浸透力も高まり、がん細胞の生存に必要なシグナルを断ち切って「自殺(アポトーシス)」を促すことが可能になります。
研究者たちは今後、コルジセピンに使われた化学修飾技術を、さまざまな薬物に適応していくとのこと。
分子・細胞レベルでの原理解明と改良が並行して行われることで、東洋医学が伝統から最新医学に飛躍する日が来るかもしれません。