グライダーが長時間滑空できるのはどうして?
まずグライダーが滑空できるメカニズムを考えてみましょう。
そもそもグライダーとは、エンジンを積んでいない航空機のことであり、基本的には上から下にゆっくりと落ちていくものです。

人が乗るような本格的なグライダーは、高度600mから飛べば15分ほど滑空し続けることが可能であり、上昇気流を利用すればさらに長時間飛んでいられます。
もちろん通常の飛行機でもジェットエンジンやプロペラを止めた状態でいくらか滑空できますが、その滑空距離や時間はグライダーの半分以下になってしまいます。
では、グライダーが動力源なしでもここまで長時間滑空できるのはなぜでしょうか?
その秘密は機体の重量と翼の面積にあります。
グライダーは機体の重量に対して翼の面積が大きく設計されています。
そのため、下降していくときにたくさんの風を捉えることが可能。

これにより揚力(垂直方向に働く力)が大きくなり、軽い機体を長時間滞空させられるのです。
一方、動力付きの飛行機はジェットエンジンやプロペラで機体を前進させることで翼に風を当て、揚力を発生させています。
飛行機とグライダーの機体と翼の割合をみると、それぞれの特徴がはっきりと表れていますね。

さて、バブルグライダーにもグライダーに必要な特徴が備わっていると分かります。
全体が細くて軽いフレームで構成されており、本体の重量に対して翼の面積が非常に大きくなっているのです。
そして次に大切なのは、滑空に耐えるシャボン玉液の翼を作ることでしょう。