手相占いのつもりが「皮膚がん」が見つかる?
ChatGPTに手相占いを依頼したのは、イギリス在住の女性、トリニティ・ペイジ・ダヴェンポート(Trinity Page Davenport)さんです。
彼女はある日、気まぐれで自分の手のひらの写真をChatGPTにアップロードし、「手相を読んでください」と頼みました。
このツールが運命線や感情線などをもとに「手相占い」をしてくれると聞いていたからです。
しかし占いに入る前に、AIチャットボットはまったく別の深刻な問題を指摘しました。
ダヴェンポートさんの人差し指のちょうど下あたりにある「小さなほくろ」に注目したのです。
AIチャットボットは彼女にこう告げたと言います。
「手のひらのほくろについて、皮膚科医の診察を強くお勧めします。
なんでもない可能性もありますが、そのほくろは末端黒子型メラノーマと呼ばれる、珍しいタイプの皮膚がんの疑いがあります」
末端黒子型メラノーマは、手のひらや足の裏、爪の下など、日光に当たりにくい場所に発生するため、一般的に発見が遅れがちなタイプの皮膚がんとして知られます。
@sandwitchbread
この突然の警告に、ダヴェンポートさんは最初こそ驚きましたが、助言を真摯に受け止めました。
「わりと落ち着いていました」と彼女は話します。
「過去にも健康上の問題をいろいろ経験してきたので、またひとつ診てもらうべきことが増えたくらいに受け止めました」
ダヴェンポートさんが初めてそのほくろの存在に気づいたのは2020年、息子さんが生まれた直後だったといいます。
「これまではそれが危険なものだとは全く考えていませんでした。もしこれで命が救われるなら、本当にAIに感謝することでしょう」
現在、彼女は皮膚科を予約し、診察の日を待っているところです。