あなたの白髪、体が守っている証拠かも

鏡に映った自分に一本の白髪を見つけた時、多くの人はちょっと嫌な気分になるものです。
年齢を重ねるごとに増える白髪は、一般的には老化の象徴で、なるべくなら隠したい存在ですよね。
でも、ここであえて言うなら、その白髪には別の役割があるかもしれません。
白髪はただ意味もなく増えるのではなく、実は身体の大切な防御システムが働いた結果として現れることがあるのです。
少し順を追って考えてみましょう。
そもそも「老化現象」とは何でしょうか。
人間の身体は年をとるにつれ、あちこちの臓器や組織が少しずつ機能を失っていきます。
例えば目が見えにくくなったり、記憶力が落ちたり、髪が白くなったりするのも、こうした「老化現象」の一種です。
一方で、老化が進むと増えてしまう病気があります。
その代表が「がん(悪性腫瘍)」です。
がんは体内の正常な細胞が、ある日突然暴走して異常に増えてしまう病気です。
年齢が高くなるほど、体内にダメージを受けた細胞が増え、がんになる確率も上がります。
つまり老化とがんは、どちらも年齢とともに進む現象ですが、性質は正反対です。
老化は体が少しずつ衰えていく現象、がんは細胞が異常に元気になりすぎる現象。
この二つが同じ時間軸で増えていくのは、科学的にも不思議なことでした。
どの段階で老化とがんが別々の道に分かれるのか──その仕組みは長年わかっていなかったのです。
こうした背景から、研究チームは「白髪」と「がん」、特に皮膚のがんであるメラノーマ(悪性黒色腫)に注目しました。
この二つは一見まったく関係がなさそうに見えますが、実はどちらも「色素幹細胞」という髪や皮膚の色を作り出す元となる細胞に関係しています。
もう少し噛み砕いて説明しましょう。
私たちの髪が黒く見えるのは、「メラニン」という黒い色素を細胞が作っているからです。
このメラニンを生み出す元が、毛根にある色素幹細胞です。
色素幹細胞は、言ってみれば髪の毛に色をつけるための「塗料を補充する職人」のような存在。
しかし年齢を重ねると、この細胞の数が少しずつ減り、やがて色素(塗料)を供給できなくなります。
その結果、細胞レベルの老化が起こり髪に色がつかない白髪になります。
一方、メラノーマはこの色素幹細胞や、その仲間の細胞が暴走して異常に増えることで起こります。
つまり白髪は「細胞が減って働けなくなる」現象で、メラノーマは「細胞が暴走して増えすぎる」現象。
正反対に見えますが、どちらも色素幹細胞の運命が異なる方向に進んだ結果なのです。
こうして見ると、「白髪とメラノーマは同じ細胞が原因で、しかも正反対の結果をもたらす」という興味深い構図が浮かび上がります。
そこで研究チームは、この色素幹細胞をマウスで詳しく調べる実験を行いました。
白髪が増えることは、体を守るための安全な選択なのでしょうか。
この謎を解くことが、老化やがんという人類共通の課題を理解する新たな鍵になるかもしれません。





















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