人間の目には見えない『光の向き』という情報

モテるオスといえば、クジャクのド派手な尾や、シカの立派な角を思い浮かべる人が多いと思います。
私たちはつい「派手=カラフルで目立つ」「立派=大きくてゴツい」といった、見た目勝負の世界を想像してしまいます。
人間の目が認識する光の世界でも、「明るさ」と「色」が主役です。
明るさは、波でいえば一つ一つの波の高さや力の強さのようなもので、波が高くドンと押し寄せればまぶしく、低くおだやかなら暗く感じる、というイメージです。
色は、同じ波でも「どれくらい細かく並んでいるか」という波の細かさや間隔にあたる性質で、波の間隔が広いと赤っぽく、ぎゅっと詰まって細かくなると青っぽく見える、と考えると直感的です。
しかし光にはもう一つ、波が「どの向きにゆれているか」という性質があります。
たとえば、発射装置の前に水平な線を一本ひいて、その線に対して波が縦にゆれているのか横にゆれているのかを見るイメージです。
さらに以前の研究で、コウイカの体には偏光のパターンが浮かぶことも知られていました。
ただ、そのパターンが何のために使われていて、どうやって作られているのかまでは、はっきりしていませんでした。
そこで今回研究者たちはそんな「イカの偏光世界」がどう見えているのかを確かめるため、青森の浅虫水族館の水槽の前にほぼ毎日座り込みました。
狙いはただ一つ。
オスとメスが本気で向き合う“恋の瞬間”に、偏光カメラを向けることです。

人間の目はこの向きの違いにほとんど気づきませんが、コウイカの目は偏光の向きにとても敏感だと昔から分かっていました。
研究者たちが知りたかったのは、「オスのイカは、本当に偏光を使ってメスにだけ分かるラブサインを出しているのか?」という点です。
もしこれが本当なら、「派手=色」という私たちの常識は大きく書き換えられます。
色は地味でも、光の向きだけを操って、同じ種の目にだけギラギラ光る“見えない孔雀の羽”を持てるかもしれないからです。
答えを得るために、研究者たちはまず、エゾハリイカのオスとメスを水槽で一緒にし、求愛の場面を待ち構えました。
実験にあたっては普通のカメラと偏光カメラ、そして光の向きを細かく測れる光学装置です。
手法の中身は意外とシンプルです。
まず、オスがメスに近づき、特別に長い2本の腕をぐっと前に伸ばした瞬間を、普通のカメラと偏光カメラで同時に撮影します。
次に、腕のいろいろな位置で、腕を通る前と通ったあとの光の“向き”の変化を測り、どれくらいねじれているかを調べました。
得られた映像を比べてみると、まず驚くことがありました。
普通のカメラでは、伸びた腕に暗いしま模様が見えるだけで、そこまで派手には見えません。
ところが偏光カメラで見ると、腕の表面に「水平」と「垂直」の偏光が交互に並ぶ、ゼブラ模様のようなはっきりしたパターンが浮かんでいたのです。
しかもこの偏光しまは、オスが本気で求愛しているときに主に現れ、普段静かにしているときや、別の行動中にはほとんど見られませんでした。
では、この「見えないストライプ」は体のどこで作られているのでしょうか?




























![[WILL CLENS] シューズパウダー 日本製 無香料 シューケアキット 靴 消臭 パウダー (1本)](https://m.media-amazon.com/images/I/41m8Ig2XigL._SL500_.jpg)
![よーく聞いてね!3つのヒントで学ぶ!どうぶつカード ([バラエティ])](https://m.media-amazon.com/images/I/51zT3OcliFL._SL500_.jpg)
![[W.P.S.] 防水スプレー 除菌 抗菌 防汚 機能付き 大容量420ml 日本製](https://m.media-amazon.com/images/I/41aHfy9uuZL._SL500_.jpg)






















