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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
paleontology

世界最古級の「リバース」の化石を発見、約2億9000万年前

2026.02.26 21:00:04 Thursday

もし約2億9000万年前の森にタイムスリップできたなら、そこには恐竜よりも前にいた捕食者たちが闊歩していたはずです。

そして今回、その時代の“食後のワンシーン”が、思いもよらぬ形で現代に伝わってきました。

発見されたのは、なんと吐き戻しの化石です。

今回、ベルリン自然史博物館(Museum für Naturkunde)らの研究により、ドイツ・テューリンゲン州から小さな骨の塊を発見。

調査の結果、陸上で見つかったものとしては、世界最古級のレガージタライト(吐き戻し化石)だと結論づけられました。

研究の詳細は2026年1月30日付で学術誌『Scientific Reports』に掲載されています。

The Oldest Fossilized Vomit Ever Found On Land Captures The Victims Of A 290-Million-Year-Old Hunt https://www.iflscience.com/the-oldest-fossilized-vomit-ever-found-on-land-captures-the-victims-of-a-290-million-year-old-hunt-82673
Early Permian terrestrial apex predator regurgitalite indicates opportunistic feeding behaviour https://doi.org/10.1038/s41598-025-33381-0

太古の「吐き戻し」の証拠

問題の標本は、長さ約5センチほどのコンパクトな骨の塊です。

内部には、20ミリ未満の小さな骨が40点以上含まれていました。

マイクロCTによる解析の結果、これらの骨は少なくとも3種類の動物に由来することが分かりました。

【吐き戻しの化石に含まれていた骨の画像がこちら

ここで重要なのは、この化石が「糞の化石(コプロライト)」ではなく、「吐き戻しの化石(レガージタライト)」だと判断された点です。

両者の違いは、骨の状態と化学組成にあります。

糞化石の場合、消化が進んでいるため骨は細かく砕かれ、周囲の基質にはリンが多く含まれます。

ところが今回の標本では、骨は比較的原形を保ち、一部はつながった状態で残っていました。

さらに、骨の周囲の基質にはリンがほとんど含まれていなかったのです。

これは獲物をある程度飲み込んだものの、完全に消化される前に吐き戻された可能性を示唆しています。

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