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※ 画像はイメージです/ Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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深海の幽霊「ゴブリンシャーク」を野生下で初撮影に成功

2026.06.15 12:00:14 Monday

深海には、存在そのものが都市伝説のように語られてきた生き物がいます。

その代表格が、ゴブリンシャークの英名でも知られる「ミツクリザメ(学名:Mitsukurina owstoni)」です。

長く突き出た吻(ふん)、前方に飛び出すあご、淡く不気味な体色。

その姿は、まるで深海を漂う幽霊のようです。

しかし奇妙な見た目で有名でありながら、私たちはこのサメが自然の海で生きている姿を、ほとんど見たことがありませんでした。

これまで知られていたミツクリザメの多くは、漁具にかかったり、海面まで引き上げられたりした個体だったからです。

今回、米ハワイ大学マノア校(UH Manoa)らの研究チームは、ミツクリザメを自然の深海環境で生きたまま撮影した初の現地観察を報告しました。

研究成果は2026年5月19日付で学術誌『Journal of Fish Biology』に掲載されています。

For The First Time, A Goblin Shark Has Been Filmed In Its Natural Habitat – And The Footage Is Spooky As Hell https://www.iflscience.com/for-the-first-time-a-goblin-shark-has-been-filmed-in-its-natural-habitat-and-the-footage-is-spooky-as-hell-83806 Goblin shark with face ‘not even a mother would love’ seen alive in natural habitat for first time https://www.theguardian.com/environment/2026/jun/12/goblin-shark-seen-alive-natural-habitat-first-time
First in situ observations of the goblin shark Mitsukurina owstoni https://doi.org/10.1111/jfb.70505

釣り上げられた姿しか知られていなかった深海ザメ

ミツクリザメは、1898年に日本近海で初めて知られるようになった深海性のサメです。

現在では大西洋、インド洋、太平洋に広く分布すると考えられていますが、その実態は謎に包まれています。

理由は単純で、彼らが暮らす場所が人間の目の届きにくい深海だからです。

特にミツクリザメは個体数が少なく、めったに観察されません。

そのため研究者たちは長い間、海面に引き上げられた個体や、標本、偶然の漁獲記録から生態を推測するしかありませんでした。

そんなミツクリザメの最大の特徴が、顔の前方へ飛び出すあごです。

普段のあごは頭部に引っ込んでいますが、獲物を捕らえる瞬間には、パチンコのように前へせり出します。

この動きは「スリングショット摂食」と呼ばれ、あごは秒速およそ3.1メートルという速さで飛び出すとされています。

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あごが飛び出す仕組み。通常遊泳時は奥に引っ込んでいる/ Credit: ja.wikipedia

泳ぎそのものは速くなくても、最後の一撃だけを高速化することで、深海の暗闇で獲物を捕らえていると考えられます。

ただし、今回の研究で撮影されたのは、自然環境中で泳ぐミツクリザメの姿です。

深海で獲物を捕らえる瞬間が新たに撮影されたわけではありません。

今回の重要性は、これまで「釣り上げられた姿」から想像するしかなかったサメを、ついに本来のすみかで確認できた点にあります。

そしてこの発見は、ミツクリザメがどこに暮らしているのかという地図も大きく塗り替えるものでした。

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