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「6位/24人」と「3位/12人」はどちらが優秀に見えるか / Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
psychology

「6位/24人」より「3位/12人」の方が優秀だと誤認する理由

2026.07.06 06:30:38 Monday

「24人中6位」と「12人中3位」の社員がいたら、どちらが優秀に見えるでしょうか。

多くの人は、直感的に「3位」の方に強い印象を受けるかもしれません。

しかし実際には、どちらも集団内では同じ上位25%に位置しています。

イタリアのボッコーニ大学(Bocconi University)などの研究チームは、私たちがランキングを読むとき、「全体の中での位置」よりも「1位からの近さ」に引っ張られやすいことを明らかにしました。

この研究は2026年4月30日付で、学術誌『Organizational Behavior and Human Decision Processes』に掲載されています。

Why shorter lists win: Researchers study how people misread rankings https://phys.org/news/2026-07-shorter-people-misread.html
How rank position and list length shape people’s evaluations https://doi.org/10.1016/j.obhdp.2026.104492

「3位/12人」は「6位/24人」より優秀に見える

ランキングは、一見するととても客観的な情報に見えます。

しかし、そこには少なくとも3つの数字の読み方があります。

たとえば、「3位/12人」の人と「6位/24人」の人について考えてみましょう。

1つ目は「3位」や「6位」という絶対順位です。

2つ目は「12人中」や「24人中」というリストの長さです。

そして3つ目が、「上位25%」のような相対的な位置です。

2つのランキングを比べるときには、「何位か」だけでなく、「全体の中でどの位置にいるか」も確認する必要があります。

その観点で考えると、「3位/12人」の人と「6位/24人」の人は、どちらも上位25%の位置にいて、評価は同等になるはずです。

ところが私たちの脳は、分母まで含めて冷静に計算するよりも、まず目立つ順位の数字に反応しがちです。

「3位」と聞くと、上には2人しかいないように感じられます。

一方で「6位」と聞くと、上に5人もいるように感じられます。

見方を変えれば、「6位/24人」の人は18人を上回っており、「3位/12人」の人が上回っている9人よりも多くの相手に勝っています。

それでも「18人に勝っている」という情報は、「1位から遠い」という印象ほど強く心に残りません。

研究チームは、人がランキングを評価するとき、リストの下位からどれだけ離れているかやパーセンタイルよりも、トップからどれだけ近いかを重視しやすいと説明しています。

つまり「3位/12人」がよく見えるのは、実力差そのものではなく、順位の見え方に私たちの注意が引っ張られているためかもしれないのです。

今回の研究では、そうした人々のランキングの見方に関する傾向が調査されました。

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