重力と光の感知を止めた「球」の中で、木は立ち直った

難しいのは、幹が元へ戻る動きに、曲げたばねが戻るような受動的な戻りも混ざりうることです。動きだけを見ていては、能動的に戻しているのかどうかを見分けにくい問題でした。
そこで研究チームは、光と重力の方向の感知を必要なときに止められる新しい装置を設計しました。
装置は、あらゆる方向から光を当てた球の中に水平な回転台を置いたものです。若いポプラをまず横に寝かせて幹が光へ向かって上に曲がるまで待ち、その曲がった木をこの回転台に載せて、重力の手がかりを消しました。
若木は、回転台の上で成長しながら少しずつ垂直に近づきました。横向きに置かれた姿勢に逆らう動きです。
その幹には、片側だけに引張あて材ができていました。この材の押し引きが、幹の伸びる向きを変えていたのです。



























