5000年前のエジプトを女性が治めていた可能性
5000年前のエジプトを女性が治めていた可能性 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部
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5000年前のエジプトを女性が治めていた可能性

2026.10.02 15:00:00 Friday

今から5000年以上前、古代エジプトの第1王朝の時代に、メルネイトという女性が大きな役割を担っていました。

彼女が高い地位にあったことは知られていますが、正確にどんな立場にいたのかについては、エジプト学者のあいだで長く意見が分かれてきました。

その論争のカギを握るのが、今では実物が失われ、数十年前に撮られた古い写真にしか残っていない「泥の栓」です。

新たな研究は、この古い写真をデジタルの技術で見やすくして、そこにどんな名前が刻まれていたのかを改めて調べました。

はたして、ぼやけた写真の中には、女性の支配者がいた手がかりが眠っていたのでしょうか。

この話題の詳細は2026年9月29日に『Archaeology News (archaeologymag.com)』にて公開されました。

Did a woman rule Egypt 5,000 years ago? A 72-year-old photo may hold the answer (Archaeology News (archaeologymag.com)) https://archaeologymag.com/2026/09/did-a-woman-rule-egypt-5000-years-ago/

論争の火種は「泥の栓」に押された王の印

論争の火種は「泥の栓」に押された王の印
論争の火種は「泥の栓」に押された王の印 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

1940年代、考古学者のウォルター・B・エメリーは、エジプトのサッカラという場所で13個の泥の栓を見つけました。

泥の栓とは、壺などの器の口をふさぐために使われた泥のふたのことです。

その表面には印が押されていて、名前や持ち主を記録する役目を果たしていました。

残された写真に写る栓には、「セレク」と呼ばれる王の印が4つ並んでいます。

セレクは初期のエジプトでとても大事な王の印で、王の建物、守り神、そして支配者の名前を1つに組み合わせたものでした。

以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(古代エジプトの「5人の王女」は武器の達人だった可能性が示された)

つまりセレクは、この時代の支配者を示すいちばんの目印だったのです。

エメリーは、4つのうち1つ目と4つ目を第1王朝の初めごろの王ジェルのもの、2つ目と3つ目をメルネイトの名前だと考えました。

ところが写真の写りが悪く記号がはっきりしなかったため、ほかのエジプト学者たちはこの読み方に疑問を投げかけてきました。

さらに困ったことに、泥の栓の実物は行方不明になり、撮影に使われたガラス板も見つかっていません。

研究者たちは、直接手に取って調べられる「現物」を持たないまま、この謎に向き合うことになったのです。

手元に残されたのは、ぼやけた1枚の写真だけでした。

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