カピバラのリラックスレベルは目と耳でわかる
マウスなどの実験動物においては、精神状態を調べる方法として一般的に「恐怖」や「苦痛」に対する反応が調べられます。
恐怖や苦痛ににたいして動物は特徴的な防衛反応を起こすために、精神状態の測定を行いやすいからです。
しかし動物園のアイドルであるカピバラに、マウスのような扱いをすることはできません。
なにより、温泉につかるカピバラに予想される感情は「心地よさ」です。
ただアンケートのとれない動物の「心地よさ」レベルを調べるのは簡単ではありません。
そこで研究者たちは、カピバラが心地いい時にみせる表情の変化を統計的に分析しました。
するとカピバラは「心地いい」ときに目を細め、耳の角度が後ろ向きに変わることが判明。
さっそく研究者たちは、温泉につかっているカピバラの精神状態を目と耳の状態を調べました。
結果、カピバラは暖かい温泉につかっているときに、上の図のようにリラックスした状態の目と耳をすることが示されました。