他人との会話は思っていた以上にうまくいく
研究チームは、見知らぬ他人同士が、会話を通じてつながることにどの程度興味があるのか調査することにしました。
そしてこの研究には合計1800人以上が参加し、いくつかの実験を実施。
最初の実験は、参加者に普通なら初対面の人とはしないようなディープな会話をしてもらいました。
例えば「人前で泣いた経験」などちょっと重い話題で会話してもらったのです。
そして参加者たちに、実験を行う前と行った後の気持ちを教えてもらいました。
それらの報告によると、他人と会話する前の参加者たちは、「自分は相手の話に関心をもてないだろう」「相手は自分の話に関心をもたないだろう」と感じていました。
「お互いに関心をもてないため、ディープな話をするのは難しい」と考えていたのです。
ところが実際に他人と会話した参加者たちは、「自分が予想していたよりも気まずさを感じず、相手とより親密になれた」と報告しました。
つまり私たちが感じている「他人は自分の話に関心を示さない」という思いは、過小評価だと判明したのです。
他人との会話は、自分が思っているよりうまくいくのです。
さらに研究チームは、人々が望む会話の種類や、先入観が会話に与える影響についても調査しました。