思い切って深い話をするならもっと幸せになるかも
続く研究では、私たちが望んでいる会話の種類について調査されました。
この実験で参加者は、最初に1人の他人と軽い話題で会話をし、次に別の他人とディープな内容で会話をしました。
ほとんどの参加者は、実験前に「軽い会話の方が好き」だと感じていました。
しかし両方の会話を行った後は、「ディープな会話の方が好きだ」と答えたのです。
つまり私たちは、たとえ他人であっても「軽い会話よりもディープな会話の方を好む」のです。
さらに別の実験では、先入観が会話に与える影響を調べました。
そこでは、ある参加者は「思いやりがある」と紹介された他人と会話し、別の参加者は「あなたに関心がない」と紹介された他人と会話したのです。
その結果、話し相手に対してポジティブな先入観を持っていた場合、参加者はより重い内容の会話をする傾向があると判明。
また「他人との会話は、自分が思っているよりもうまくいく」と説明された参加者も、よりディープな会話をするようになりました。
つまりネガティブな先入観をなくすことで、他人との会話が充実し、深い満足感が得られたのです。
では私たちは、どのように充実したディープな会話を楽しめるでしょうか?
もし見知らぬ人と会話する機会があったなら、当たり障りのない天気の話はやめておきましょう。
思い切って自分の経験を話したり、相手が最近体験したうれしい出来事などを尋ねてみるべきです。
もしくは相談事を持ちかけるのもアリかもしれませんね。
きっと思っていた以上に話が盛り上がって、友人関係へと発展するでしょう。