お化け屋敷では恐怖が伝播する
今回の研究では、156人の成人参加者がいくつかのグループに分かれて、お化け屋敷「17th Door Haunted House」を体験。
参加者は、お化け屋敷に入る前に予想される恐怖を10段階で評価し、体験した後に再び同じ尺度で評価しました。
またリアルタイムで生理学的な反応をモニタリングできるリストバンドも装着していました。
その結果、グループの人数が多ければ多いほど、参加者たちが感じる恐怖は高まり、身体的なストレス反応も同様に高まると分かりました。
研究チームによると、「恐怖が伝播していると解釈できる」とのこと。
怖がる友人がいることで、自分の感覚や体も影響を受けてしまい、恐怖に対してより敏感になってしまうのです。
また恐怖を予測できるかどうかも、反応に違いを与えると判明しました。
予測していなかった恐怖は、より強いストレス反応を参加者たちの体に引き起こしていたのです。
さて研究チームによると、今回のお化け屋敷を利用した研究は、「さまざまな側面から反応を測定した信頼性の高い実験と結果」のようです。
ですから、お化け屋敷に行くときは「一緒に行く友人の数が難易度を上げる」ということを覚えておきましょう。
どんな場面でも「怖がらない自分」をアピールしたいなら、少人数で行動してくださいね。