偏った光で育った農作物は安全なのか?
実験では、LLEAFの下で育てられたレタスがオレンジ色を帯びていました。
研究チームは、「太陽光の波長の変化が、レタスに含まれるカロテノイドやその他の色素の組成にも変化を与えた」と考えています。
このことは、LLEAFを用いた栽培方法に1つの疑問を植え付けました。
「緑色の光を取り除き、赤色の光を増やすことは、植物に害を及ぼすのか?」という点です。
確かに収穫量は増えましたが、農作物の中身がどう変化するかは分かっていません。
実際、色が変化したのは事実なので、他の要素も変化している可能性は十分あるでしょう。
そのためチームは、「LLEAFによる栽培が作物の風味や栄養にどのような影響を与えるか、さらなる研究が必要です」と述べました。
とはいえ総合的に見て、この新しい栽培方法は有用だと考えられています。
安全性が確認されるなら、増加する食料需要を満たすのに役立つからです。
現在、ブルーベリーを使った別の試験が開始されており、今後の進展と報告に期待できるでしょう。