トンガにある巨大岩を調査する
トンガの歴史は古く、14世紀にはトンガ大首長国(別名:トゥイ・トンガ帝国)として広範囲を統治していました。
ところが15世紀中ごろに重大な危機に陥り、その影響力は失われてしまったようです。
この歴史的な変化の理由は未だ明らかになっておらず、「内政上の混乱を引き起こした何らかの理由がある」と考えられてきました。
そして今回、トンガ王国の本島「トンガタプ島」の現地調査によって、1つの答えが明らかになりました。
調査でまず判明したのは、「過去にトンガを大津波が襲った」という事実です。
これは津波による堆積物が広範囲で発見されたことから明らかになりました。
特に大きな証拠となったのは、写真にある巨大なサンゴ岩です。
この岩は大津波によって運ばれたと考えられており、下にある堆積物や木炭を調べたところ、その時代が15世紀ごろだと判明。
つまりトンガタプ島は、15世紀の大津波によって浸水していたのです。
では、サンゴ岩を運ぶほどの大津波が生じた原因はなんだったのでしょうか?