1945年4月30日、アドルフ・ヒトラーは軍医に聞いた「確実に死ねる方法」により自殺を図りました。それはシアン化物の服用して、銃弾を頭に撃ち込むといったもの。この「確実」な方法により、ヒトラーは妻エーファ・ブラウンと共に息を引き取ったのです。
しかし、その後「実はヒトラーは死んでいない」といった陰謀論が渦巻きます。南米に逃げて新しい愛人と共に余生を過ごしたといった噂も、まことしやかに囁かれました。
そのような陰謀論にも、ようやく終止符がうたれたようです。フランスの研究者が、この独裁者の「歯」のかけらを調査することにより、その死亡が確かに1945年であったことが確認されました。海外サイト“AFP” が19日、伝えています。
Hitler definitely died in 1945 according to new study of his teeth
ロシアのシークレット・サービスであるFSBと研究者がタッグを組み、1946年以来初めてヒトラーの骨が調査されました。
その歯には、ベジタリアンで知られたヒトラーらしく肉の繊維は確認されず、また、火薬の跡もなかったことから、彼が口ではなく額や首元に銃口を向けたことがわかります。さらに、義歯には青みがかった堆積物がみられ、それが「シアン化物と義歯が起こした化学反応」によるものであることがわかります。
研究者のひとりフィリップ・シャルリエ教授は、「歯は本物です。この研究により、ヒトラーが1945年に亡くなったことが証明されました。全ての陰謀論に終止符が打たれたのです。彼は潜水艦でアルゼンチンに逃げていませんし、南極の秘密基地に隠れてもいない。月の裏側で余生を過ごしているわけでもないのです」と語っています。
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via: phys.org / translated & text by なかしー
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