・仕事中のネットサーフィンが「非生産的な行為」ではなく、ごく自然な「退屈への対処」反応であることがわかる
・研究チームは次の研究で「ネットサーフィン」と「職場のストレス」の関係を調査する予定
まさか、この記事を仕事中にみていませんか?
だとしてもノー・プロブレム。上司に今すぐ伝えたくなるニュースが飛び込んできました。最新の研究が、ネットサーフィンが必ずしも生産性を低下させるものではないことを明かしたのです。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0747563218302048?via%3Dihub
ハイファ大学と南フロリダ大学の研究者がおこなったこの研究。463人のフルタイム労働者がアンケート調査の対象となりました。質問により、対象者が職場で「どの程度退屈を感じているか」、「どのくらいネットサーフィンをするか」、「どの程度他の非生産的な行動をするか」、「自分の仕事量はどのくらいか」を測定しました。
そして、それぞれの相関関係を調査した結果、「ネットサーフィン」が「非生産的な行為」とはみなされないことがわかったのです。つまり、仕事中に「ネット掲示板」や「インスタ」をみてしまう行動は生産性を下げているものではなく、単に退屈に対処している反応であると結論付けられました。
研究をおこなった心理学者のシャニ・ピンデック氏は、「退屈しのぎにネットサーフィンをしてしまうのは自然な心理。他の生産性を下げてしまう行動とは異なります。従業員は、仕事量が少ないときにネットサーフィンをしがちですが、これそのものが生産性を低下させているわけではないのです。やりすぎ注意!とだけ言っておけば大丈夫でしょう」と語っています。
今回の研究により「ネットサーフィン」と「生産性」の関係が明らかになりましたが、研究チームは「ネットサーフィン」と「職場でのストレス」の関係にも注目しており、ピンデック氏も、さらなる研究に意欲を燃やしています。
今まさにネットサーフィンでこの記事をみつけたあなたは、今すぐURLを上司に送ってみるのもいいかもしれません。上司が聞く耳を持ってくれるかはわかりませんが…。
via: sciencealert / translated & text by なかしー
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