空間情報を含んだ音でVRに実感をもたせる
今回の研究で、空間情報を含んだ音が、誰かがいるという実在感をうみだせることが示されました。
通常の録音では「ギターが右っぽくてドラムが左っぽい…」といった曖昧な聞きわけしかできませんでしたが、空間的な位置情報を含めた音(バイノーラル)はパートナーの存在を実感させることができたのです。
VR技術においても今回の発見は重要なものになるでしょう。
既存のVR技術やASMRでも、立体的な音の方がよりリアル感が高いことは経験的には理解されていますが、客観的な方法で「誰かいる実在感」を決定することは極めてまれだったからです。
使用者が得る実感の強さを勘にたよらず測れるようになれば、より没入度の高いVRが実現するでしょう。