憧れを実現した外骨格「スケルトニクス」
ロボットライド社が手掛ける「スケルトニクス」は、全長2.8mの大型外骨格です。
頭部カメラの映像も確認できるため、装着者はまるで巨人になったような感覚を味わえます。
一般的な外骨格やロボットとは異なり、スケルトニクスは特許技術である電気を使わないリンク機能「三次元閉リンク構造」を適用。
これにより装着者の動きがダイレクトに反映されます。
最初の機体が開発された後も進化を続けており、現在では第五世代の「スケルトニクス・アライブ」が完成しています。
外骨格の足や腕を動かせるだけでなく、指などの細かな動きも再現できていますね。
第五世代の大きな進展は、「上半身と下半身を接続した状態での動作に成功」した点にあるそうです。
確かに身体が拡張されたというイメージが実現しつつあるのを感じます。
また従来のシリーズと比べて搭乗可能時間が飛躍的に向上(連続1時間)し、装着にかかる時間も大幅に短縮(1分で装着可能)されています。
さて、このスケルトニクスを開発しているロボットライド社は、すでに数々の賞を受賞しており、最先端を走る日本のロボット企業として注目を集めています。
近年でも、外骨格を利用したパンチングマシン「スケルトニクス・ファイター」など、私たちの心をくすぐる新たなタイプを発表しました。
とはいえ現段階で公開されている動画には、スケルトニクスが物を運んだり、作業をサポートしたりする様子は映っていません。
なめらかに歩行している様子などは見られないため、まだ全身を自由自在に動かせるわけではないようです。
映画の中の主人公が操るような「パワフルな強化外骨格」が実現するには、もう少し時間がかかるかもしれません。
開発の進捗はYouTubeチャンネルで公開されているので、今後追加される新機能に期待したいものです。
とはいえ、進化していくスケルトニクスは、私たちが抱く「未来への憧れ」を満たしてくれる存在なのは確かでしょう。