全身麻痺した親友のために新しいデバイスを開発する
突然体の自由を失う可能性は、誰にでも起こりえます。
もし、それが身近な人に起きた不幸なら、何かしてあげたいと強く思うかもしれません。
ターカー氏の発明は、2016年の初めに彼の親友ケーナ―・セム・マーティー氏に起きた出来事に起因しています。
20歳のマーティー氏はスキューバダイビング中に事故に遭い、頭部から下すべてが麻痺してしまったのです。
この事故によりマーティー氏の人生は一変してしまいました。
親友のことを大切に思っていたターカー氏は、マーティー氏にできるだけ他の人と同じような生活を送り、楽しんでほしいと感じていました。
特に、スマホやパソコンをスムーズに扱えるようになって欲しかったのです。
そこからターカー氏の挑戦が始まりました。
彼は新しい会社を設立し、障がいがあっても電子機器を扱えるような新しい操作デバイスを開発しようとしたのです。
調査と設計に何カ月も費やした結果、頭部でパソコンを操作できるヘッドマウス「GlassOuse V1.1」の開発に至りました。
2022年には、さらに優れた機能を備えた「GlassOuse PRO」を開発しています。