「ウマが合う」と感じた相手は「自分と同じ匂い」だった
別の実験では、それぞれが初対面の17人を集め、「ミラーゲーム」を行ってもらいました。
ミラーゲームとは、お互いの手の動きを真似するゲームのことです。
今回は、お互いが匂いを嗅げるよう50cmだけ離れた至近距離で行われ、2分間続けられました。
66組のペアで試したところ、3分の1のペアが「相手と気が合う」と答えました。
そして参加者の体臭サンプル(前回の実験と同様の方法で採取)を匂い分析器にかけたところ、気が合うペアはそうでないペアに比べて、匂いの化学的な類似性が有意に高いと判明。
似たような匂いの人々は、71%の確率で「気が合う」「ウマが合う」と感じていたのです。
さらに2人の匂いが似ているほど、お互いに好意をもち、理解し合い、相性が良いと感じていることも分かりました。
それで研究チームは、「初対面からウマが合うと感じた恋愛感情のない同性の友人ペアは、偶然以上の確率で、お互いに似た匂いを発している」と結論付けています。
私たち人間は、他の哺乳類と同様、初めて出会った相手を匂いで本能的に判断しているのでしょう。
あなたと気の合う友達も、実はあなたと似たような体臭なのかもしれませんね。