AIが作った問題は人間の作った問題と区別できないほど似ていた
今回の研究で開発されたAIには、問題を解く機能に加えて、新たな問題を生成する機能も加えられていました。
研究では、人間によって作られた5つの問題とAIによって作られた5つの問題が用意され、被験者となった学生たちにどれが人間のつくった問題か(あるいはAIが作った問題か)をあててもらいました。
結果、学生たちは人間が作った問題とAIが作った問題を区別できないことが判明します。
この結果は、AIは人間が作るのと遜色ないほどの高品質な問題を作れることを示します。
研究者たちは、問題を「解く」「説明する」「新たに生成する」という3つの機能を備えたAIは、学生の勉強を補助できるだけでなく、教授たちがテスト問題をつくるにあたって、有用な補助ツールとして使用可能だと述べています。
研究ではAIがこの3つのサイクルをわずか数秒で繰り返すことが可能であることも示されています。
また精度を高めていくことができれば、数学における未解決問題を解くにあたっても有用なツールとなる可能性がある、とのこと。
類似の研究をプレプリントに発表したケンブリッジ大学のジアン氏は「(AIによる)成功率がさらに上がれば、AIが人間の数学者と競争できるようになる」と述べています。
もしかしたら未来の世界では、人間に知られていない数学の領域をAIが発見しているかもしれませんね。