ガソリンを「いい匂い」と感じるのはなぜ?
ガソリンを「いい匂い」と感じるのはなぜ? / Credit: canva
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ガソリンを「いい匂い」と感じるのはなぜ? (2/2)

2022.09.04 Sunday

前ページガソリンを「いい匂い」に感じさせる原因とは?

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ガソリンを匂わずにいられない理由とは?

ガソリンの匂いに魅了される最大の理由は、ベンゼンに中毒性があり、脳に多幸感を与えるからです。

早い話が、ベンゼンを嗅ぐとハイになれるのです。

これまでの研究によると、ベンゼンを吸い込んだ場合、麻酔薬のように中枢神経系が麻痺し、脳の中脳辺縁系経路が活性化することがわかっています。

中脳辺縁系経路は、一般に「報酬経路」として知られ、ここが活性化することで「ドーパミン」が分泌されます。

ドーパミンは、”快楽ホルモン”や”脳内麻薬”の名で知られ、一時的な快感を与える神経伝達物質です。

つまり、ドーパミンにより得られる快感が中毒を引き起こすことで、何度でもガソリンを匂いたくなるのです。

ただし先ほど言いましたように、ガソリン中のベンゼンは、安全な濃度でコントロールされているので、深刻な中毒になることはないでしょう。

それでも、ベンゼンを積極的かつ直接に嗅ぐことは危険です。

ガソリンスタンドの匂い程度なら心配ない
ガソリンスタンドの匂い程度なら心配ない / Credit: canva

興味深いことに、ベンゼンを含むものはガソリンだけではありません。

私たちの身のまわりで言いますと、ペンキやマニキュア、テニスボールなどに含まれています。

もし、これらを「いい匂い」と感じたなら、ベンゼンに魅了されている証拠でしょう。

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