量子コンピューターの代りをAIが担う
今回の研究により、量子コンピューターが必要だと考えられていた複雑な量子問題をAIの持つ異質な機械の脳を使って乗り越えられる可能性が示されました。
量子コンピューターは総当たりで答えを導き出しますが、AIは学習を積み重ねることで答えに近づくことが可能となっています。
ここ数年において、量子コンピューターだけが解けると思われていた問題をAIに解かせる試みが加速しており、『Science』に掲載された多体問題の研究では、AIを使わない予測方法は、AIによって達成される予測精度に匹敵できないことが示されています。
また今回の研究では10万個の方程式を正確さを失わず4個に統合することに成功しており、人間の脳が生成できない方程式を機械の脳を使って生成されました。
研究者たちは今後、AIが実際には何を「学習」して答えを生成したかを調査していくとのこと。
人間が生成できない「メイド イン 機械脳」の方程式を解き明かすことができれば、人知を超えた新たな物理理論に手が届くかもしれません。