ノーベル物理学賞「量子もつれ」を10歳児向けに解説
ノーベル物理学賞「量子もつれ」を10歳児向けに解説 / Credit:Canva . ナゾロジー編集部
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ノーベル物理学賞「量子もつれ」をわかりやすく解説 (3/3)

2022.10.06 18:00:58 Thursday

前ページアインシュタインによって否定された理論を証明したらノーベル賞だった

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「量子もつれ」が起こる宇宙、その真の姿はどんなものだろうか?

ビックバンによって1点から発生した宇宙の性質が量子もつれの背後に潜んでいると考えるのはロマンだろうか?
ビックバンによって1点から発生した宇宙の性質が量子もつれの背後に潜んでいると考えるのはロマンだろうか? / Credit:Canva

見えない糸の正体、情報を受け取ったの状態変化、無限の距離を情報が踏破する仕組みなどなど、ワクワクするような疑問が次々に浮かんできます。

最もつまらない答えとしては「宇宙がそうつくられているから」があげられるでしょう。

量子もつれが起こるのに理由なんてない。そうなんだからそうなんだ」という論法です。

しかし科学史を学ぶと「そうなんだからそうなんだ」というスタンスの人間がノーベル賞やその他の著名な科学賞を受賞した例は皆無です。

では、一流の物理学者たちはどう思っているのでしょうか?

クラウザー氏は、私たちの日常の常識の限界について触れています。

クラウザー氏は「ほとんどの人は、自然(宇宙)は空間と時間全体に分散した物体から作られていると思い込んでいますが、そうではないようです」と述べています。

同様の意見はジョンズ・ホプキンス大学の物理学者、アーミテージ氏も採用しており「宇宙の一部は、互いに遠く離れた場所にあるものであっても、つながっている。これは人間的な直感に相容れない事実です」と述べました。

どうやら、かつて隣り合っていた物質や情報の断片は、分離されたとしても見えない運命の糸で接続または関係を持っているとする考えを採用しているようです。

またツァイリンガー氏は量子もつれを使用すると、物体の保持している全ての情報を、物体が再構成される別の場所に転送できるようになる。これはSFのように人をテレポートさせるのとは違うが、確かにヒトではない何かを距離を超えて輸送している」と述べています。

もし、彼らが言う輸送されている「何か」やその仕組みを解明することができれば、次のノーベル賞受賞者となれるのは確実でしょう。

我こそはと思う人は、チャレンジしてみるといいかもしれません。

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ノーベル物理学賞「量子もつれ」をわかりやすく解説 (3/3)のコメント

シンサク

 ベルの方程式とは何なの? 説明がない。まあ、ベルの方程式を説明しようとすれば、あまりにも専門的になりすぎるけどね。
 これでは、小学生には理解不可能ですよ。
 そもそも、一般人には「量子」そのものがよく分かりませんがな。素粒子の方から入っていった方がええんと違う?
 「4つの力」から入っていく方法もあるのでは? 量子力学は我々一般人には理解しがたいですがな!

ザジテン

「測定する前には光子の揺れ方向など物体の性質が存在しない」というのが”本当”ならば、破綻する不等式をうみだすことに成功します。 →”本当” ここってあってますか。

透徹

この宇宙がビッグバンから始まったなら元は一つであり、それが広がった世界は全てが繋がっている。それが光速で広がったなら情報は共有されている。光の成分である電磁波は電場と磁場が進行方向に対して縦波と横波で一体に構成され、それぞれを観測する事が出来る。重力もまた高速で伝播するとアインシュタインに唱えられた。この世が一体である故であると私は思います。

    ARU

    そうおもいます。

    あか

    その考えだと光子が分かれる前から情報は決まっていることになってしまうのでベルの不等式は破綻しないんじゃないでしょうか。

idler

我々の住んでいる宇宙はビッグバンにより始まったと言われています。
それ以外に宇宙はないのでしょうか。

Kou

そもそも時空間とは何かを考える事が必用ではないでしょうか?
私は空間を存在させるためのキャリアとなる微細な存在があるのではないかと思います。
これを仮に空間セルと呼ぶなら、これらの結合により連続した空間が作られていると考えることができます。
我々が互いに遠く離れた空間と認識している場所の空間セル同士が結合していれば、この空間同士は繋がっている事になります。
また、素粒子の存在は空間セルの持つ情報のようなものと考えることができます。
時間は物理現象を進行させるものであり、空間セルは分割可能な最小単位の時間単位でこれら存在情報のやり取りをすると考えることができます。
いかがですか?

凡人

一つの光子が結晶に当たって分割されて二つに・・のくだりでひっかかってその先に進めません。光子は素粒子でありそれ以上分割できないもののはず。分割された一つの光子?

小学生程度

私も光子は素粒子でありそれ以上分割できないはず!?と思いましたが、粒子であり、なおかつ波動であるならそうなりますよね?

小学生ではないけれど

実験装置の仕組みの解説があれば良かった。
小学生ではないけれども、良く理解出来ない。
縦揺れ、横揺れを観察した瞬間???
それ以前の状態は誰が観察しているのだろうか?

老人

「観察する事」と「観察しない事」の違いな何でしょうか? 観察するしないの違いが
もつれている量子に影響を与えるとは考えられない。もつれた量子は、単に同じ速度で回転して
いるだけだはないのか? 

摩訶不思議

量子もつれ、面白そうだなあ…。魚群の大群の行動、例えば、イワシの群れの行動、鳥の大群の行動、例えば、ムクドリの動き、シンクロしているけど、何故、シンクロできるのか?不思議だなあ…。量子もつれと関係が有りそうに感じるけど、…実際は、どうかなあ…不思議だなあ…。

難解で当たり前

現在までの科学や常識がそもそも間違っている可能性もある。

光の速さが最速。と言い切れるのか?
重力って本当に重力?
宇宙のダークマターも解明できていない。= 宇宙を理解できていない。
地球の深海さえも謎だらけ。

3次元のレベルで幾ら考えても4次元のレベルには到達できない。

通りすがり

「量子もつれ」は、信号や電波に似ているような?

寿徳

『物質』『反物質』は常に均等で、衝突で生まれるのは『エネルギー』だけのはずが…なぜだか『ビックバン』のタイミングで『物質』と『反物質』の割合が『物質』多めの衝突を果たす。
衝突の影響は『エネルギーと物体(素粒子)』を生む事になり
光よりも速く宇宙(空間)が広がりを見せることになる。
空間が『光』よりも速く広がるって事は、『素粒子の相関関係』と同じ現象。
宇宙の端っこは人間では『観測』不可能🤣
『量子もつれ。』やミクロ世界を観測し知る事で、マクロ世界『宇宙』を観測する事へ繋がりを見せる
この繋がりこそが、『量子もつれ』
『化学的理解』『哲学的理解』
この両面の理解なしでは伝える事すら不可能w
大変面白く考察させて頂きました~♪

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