「首絞めプレイ」を行った82%が「快感」と「多幸感」を報告している
なぜ「首絞めプレイ」が蔓延しているのか?
今回の調査では「首絞めプレイ」の経験だけでなくプレイによってどんな反応が体に起こるかも調べられており、快感や多幸感(82%)、頭がぼんやりする(44%)、息ができないような感覚(43%)、嚥下困難(39%)、話すことができない(38%)、涙目(37%)といった反応が窒息によって発生するとの回答が得られました。
一方で、首のまわりに打撲傷が発生した(15%)、意識を失った(3%)といった体の状態の深刻な異常も報告されています。
この結果から「首絞めプレイ」が主に薬物セックスなどに用いられる違法薬物の代りに、性行為中の快楽や多幸感、頭がぼんやりする感覚を得るために行われている可能性が示唆されます。
傷害行為であるとはいえ、違法薬物と違い2人きりのときに合意の上で実行される「首絞めプレイ」を違法とするのは困難でしょう。
しかし脳への血流を止める首絞めは本来極めて危険な行為であり、緊急時の対処方法を知っている人はごくわずかです。
また近年、女性に対する性的暴行において「首を絞めて窒息させる」というケースが顕著に増加している点も無関係ではないでしょう。
そのため研究者たちは、性教育などを通して安易な「首絞めプレイ」は避けように子供たちに教えるべきであると結論しています。
(※なお研究者たちは、今回の研究結果は伝統的に「首絞めプレイ」を楽しんできた一部のコミュニティー界隈などに汚名を着せるものではないと述べています)