無毛のスフィンクスの体からも人間のDNAが検出された
謎を確かめるために研究者たちは採取されたDNA量と猫の毛の長さを比較してみました。
結果、猫の毛の長さは含まれる人間のDNAに有意差を与えないことが判明しました。
さらに研究では、スフィンクスと呼ばれるほとんど毛がない猫の体からも、家族以外の人間の遺伝子が検出できたことが示されました。
このスフィンクスは長毛種のラグドールと呼ばれる猫と共に飼われていましたが、家族以外の人間のDNAが検出されたのは、毛のないスフィンクスからのみでした。
以上の結果から研究者たちは、猫たちの毛や皮膚には、一緒の家に住む家族だけでなく、過去に何らかの方法で接触した人間のDNAも付着している場合があると結論しました。
また猫の毛や体に含まれるDNAは少なくとも2日間以上劣化することなく安定して存在していることも示されました。
もしかしたらネコカフェのように多数の人間に触れられる猫たちは、訪問者たちのDNAを豊富に含むDNAライブラリーのようになっているのかもしれません。
研究者たちは今後、猫以外のペットに含まれる人間のDNAは法医学の分野でも重要な役割を果たすことになると述べています。
もし今後完全犯罪をたくらむ人がいるならば、ペットが住んでいる家は避けたほうがいいかもしれませんね。