NASAによるハッブルのプレアデス星団の画像
NASAによるハッブルのプレアデス星団の画像 / Credit: Davide De Martin ESA/ESO/NASA
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3年ぶりに金星とすばるが接近!美しい天体の共演

2023.04.11 Tuesday

日没後の西の空で、金星の輝きが目を引きます。そんな金星と、最も有名な星団であり「すばる」の愛称を持つプレアデス星団の接近が見られます。

月の光の邪魔がなく条件がいいので、ぜひ観測してみてください。

それでは、観測情報注目ポイントを紹介します。

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4月11日(火)に金星とすばるが接近!

いつ、何時頃に見るのがおすすめ?

410日から12日にかけて、金星がすばるの近くを通過していきます。

2023年4月の金星とすばるの接近情報
2023年4月の金星とすばるの接近情報 / Credit: ofugutan

こちらは、金星の移動していく様子のイメージです。

これは実際のすばるの写真に、別撮りした金星の写真を合成したものです。

2023年4月9日の金星とすばる
2023年4月9日の金星とすばる / Credit: ofugutan

この記事を書いている4月9日に撮影をした、実際の写真がこちら。

かなり近くまできているのがわかります。

金星とすばるがもっとも接近するのは11日。このとき、すばるは金星から2度ほど離れたところに位置しています。

観測するのに最適な時刻は、19時30分頃。

地球の内側を公転する金星は、日の出前(明けの明星)か日没後(宵の明星)に見えたらすぐに沈んでしまい、夜中に見ることはできません。暗くなってきたら観測をはじめ、沈むまでが観測時間となります。

とはいえ、「19時30分頃」は、金星としては夜遅くまで見える方です。

もっとも高度が上がった「東方最大離角」になるのが6月はじめなので、現在の金星は日々高度を上げて観測できる時間が長くなっている最中です。

4月11日19時30分の金星の高度は20°です。これは周囲に建物があっても観測可能な高さなので、この時刻に観測してみるのがオススメです。

ひらけたところに住んでいる方なら、金星は20時頃まで見えるでしょう。

また、この日の月は夜遅くに昇ってくるので月明かりに邪魔されることもありません

さらに、春は天気が悪い日が多いにもかかわらず、天気予報によると、10〜11日は晴れのところが多いですね。

以上のことから、観測条件はかなり良いといえます。

ただし、金星もすばるも肉眼で見えるものの、すばるは小さな星の集合体。何個見えるかが視力検査に使われていたという話があるくらいなので、見えにくいです。

安価で低倍率なもので問題ないので、双眼鏡で見てみてください。ちょっと感動する光景を楽しめます。

金星とすばるの接近は3年ぶり

前回は2020年の4月2日頃、同様に金星とすばるの接近が見られました。

このときは8年ぶりという話でしたが、今回は3年ぶりとなります。

2020年の金星とすばるの接近
2020年の金星とすばるの接近 / Credit: ofugutan

2020年の接近のときに撮影した、金星とすばるです。

同じような光景が見えるのではないでしょうか。

次ページ4月22日(土)に細い三日月とすばるの接近も

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