占いの結果は金銭的な意思決定を変えるのか?
過去の研究では、迷信を信じていなくて、実際には迷信に沿った行動を人々が取ることが報告されています。
具体的な例として、7などの幸運な数字が含まれる商品を購入する場合に、多くのお金を支払う傾向があることが報告されています。
そこで今回研究を主導した、オランダのエラスムス大学のタン氏らの研究チームは、迷信が与える経済的な意思決定への影響について、占いに焦点を当てて調査を行いました。
この実験では226名を対象に占い結果とリスクのある金銭的行動の関連を調べています。
実験参加者はランダムに3つのグループに分けられ、誕生日と好きな色を基に将来を予測する占いアプリを使ってもらい、アプリの評価をしてもらいました。
その3つのグループには、①お金に関するポジティブな予測結果が出る、②お金に関するネガティブな予測結果が出る、③お金に関連のない予測結果が出るという、占いの結果に違いがありました。
また実験参加者には、占いの結果をどれほど信じているのかについても回答してもらっています。
そして最後に、「もし2万ドル(日本円で約288万円)手にしたときに、何に使うか?」という金銭的な意思決定をしてもらいました。