要素 No.2「魅力」
人間は当然「魅力」を感じた相手に「性欲」が湧いてくるわけですが、「魅力」は脳の「報酬」を感じる部分に関連しており、この2つは分けて考える必要があります。
ここでも、脳の「視床下部」が大きな役割を果たします。視床下部ホルモンである「ドーパミン」が、特に脳の「報酬」に関する神経経路と大きな関わりを持っているのです。
誰かに「魅力」を感じているとき、高いレベルの「ドーパミン」や、それに関わる「ノルアドレナリン」が分泌されています。恋をして眠れなくなることもありますが、それはこのノルアドレナリンが原因です。ノルアドレナリンは「闘争か逃走反応」にも関連しており、「恋」と「警戒」のドキドキは似ていることがわかります。
さらに、「魅力」を感じることは「食欲」や「気分」と関わるホルモンである「セロトニン」の減少につながっています。また、興味深いことに「強迫性障害」に苦しむ人々のセロトニンの数値が低いことも分かっており、魅力には「苦しみ」が伴う可能性が示唆されているのです。